



超小型人工衛星『EYE』
2023年に打ち上げられたソニーのカメラをもつ超小型人工衛星『EYE』には、たくさんの可能性があります。このカメラを通して、今までとは違う感覚で宇宙や地球とつながる。このカメラで撮影された宇宙や地球の写真・映像を通して、新たな気付きや作品が生まれていく。その体験は、これからの生活や教育、アートやエンタメに変化をもたらすかもしれません。小さなこの眼は、あなたが未来をみつめるための眼になります。

スペック
- サイズ
- 6U(10x20x30cm)
- 軌道高度
- 500km
- 搭載カメラ
- ソニー製フルサイズカメラ
- 搭載レンズ
- 28-135mm, F4

- ① 姿勢制御モジュール
- 自己位置測定のためのGPSとスタートラッカー、姿勢変化を測定するジャイロセンサー、姿勢を制御するリアクションホイールから構成
- ② 通信アンテナ
-
地上局上空通過時に地上局と通信
自由に姿勢操作できるよう複数面に配置 - ③ サン・センサー
- 太陽の位置を確実に測定するため4面に配置
- ④ ソニー製カメラとレンズ
- 4K動画と静止画の撮影が可能
- ⑤ MOBC(メインオンボードコンピューター)
- 地上局と通信しながら衛星全体を制御するコンピューター

- ⑥ 推進器(スラスター)
-
軌道高度を維持
推進剤として取り扱いが容易で環境に良い水を使用 - ⑦ GPSアンテナ
- 自己位置を測定
- ⑧ 太陽電池パドル
- 自由に姿勢操作しても充電できるよう、一部太陽電池は両面に配置
特徴

ソニー製フルサイズカメラを搭載
ユーザーは一眼カメラと同様に、感度、絞り、シャッタースピードなどを任意に設定し、写真・動画撮影の表現を工夫することができます。

アプリケーションとの連携
専門的な知識やスキルがなくても直感的に使用できるアプリケーションにより、人工衛星『EYE』を用いて宇宙から撮影する体験を行うことができます。

EYEコネクト
人工衛星『EYE』の軌道データを元に今後の軌道を予測し、実際に『EYE』が見る宇宙の景色を体験できるWebアプリケーションです。『EYE』の撮影シミュレーションなど、人工衛星『EYE』とあなたをつなげます。
『EYE』は地球を1日に約15周します。「EYEコネクト」を用いることで、『EYE』がいつ、どの場所を飛ぶのかを確かめられ、カメラアングルを事前にシミュレーションすることができます。『EYE』の軌道をたどりながら、思いもしなかった地球や宇宙の姿を探してみるなど、『EYE』の視点で模擬宇宙旅行もお楽しみいただけます。

人工衛星開発と運用体制
ソニーは東京大学・JAXAと連携し、人工衛星や地上システムの開発と運用、そして宇宙感動体験事業の事業化を行います。

ソニーグループ(株)
- 衛星ミッション部の開発
- シミュレーターや地上システムを含む全体システムの構築
- 人工衛星の運用と管制
- 宇宙感動体験事業の事業化
東京大学
- 超小型探査機や小型衛星の開発実績に基づく衛星基幹部の開発
- 水エンジンの実証実績に基づく推進系の開発
JAXA
- 人工衛星の開発・運用や、各種宇宙プロジェクトの経験を活かした技術・事業開発支援