



人工衛星「EYE」の見る先には
てつにぃ雲越しのアイスランド
アイスランド
うっすら大気光

今回撮影は、私が訪れてみたい場所の中から、誰も撮影していない、アイスランドを選びました。設定されているカメラの焦点距離であれば、アイスランド全域がバッチリ写ることは事前にわかっていたのですが、EYEは日中に姿勢制御が不安定であるため、狙った画角で撮影できないリスクがあることを事前ガイダンスで説明をうけていたので、夜の眠りから目覚めるタイミング(北極圏を通過直後)であれば、パネルが太陽を捕獲するため、姿勢も比較的安定している(狙った画角と大きくずれる可能性が低い)のかなと考えながらコマンドを送信しました。また、このエリアは、雲が非常に多く発生するエリアのため、運が悪かったら雲一面の画像となり、目的のアイスランドがまったくわからない画像となる可能性がありました。そこで、撮影時間にあわせて、気象衛星の画像(可視光画像)でアイスランドを確認したところ、雲は非常に多く発生していたものの、雲の隙間からアイスランドが見える可能性もあることが分かりましたので、気象衛星の可視光画像も念のために保管しておきました。後日、EYEからサムネイル画像が届き、気象衛星で確認していたとおり、雲がとても多い画像となっていました。アイスランドが見えているかはサムネイルだと画像データが小さく分かりません。しかし、予想通り姿勢が安定していたのか、シミュレーションとほぼ同じ画角で撮影できていることが分かりましたので、5枚のサムネイル画像の中から、地球と宇宙の見栄えが良いデータを1枚選びました。その後、フルサイズデータが届き、大きい画像で確認したところ、雲は予想通り非常に多く写っていましたが、気象衛星の画像と比較したところ、雲の隙間から特徴ある地形を見つけることができました。そこで、雲越しにアイスランドの地形を合わせて、どこが見えているのかを楽しむことができました。またRAW画像データを現像してみたところ、JPEGでは見えてこなかった、EYEのカメラの内面反射(EYEの視点)や北極圏上にうっすら大気光も確認することができました。これらの画像を通して、地球を頑張って周回する「EYE」のことを身近に感じるとともに、人工衛星の運用(軌道や姿勢制御)の大変さや宇宙から撮影することの壮大さを感じることができました。
#撮影体験(大人)
撮影No.
587
撮影日時
2024-07-28 11:41:36
緯度
59.97°
経度
-15.33°
高度
473220.0
焦点距離
0
シャッター速度
66536
絞り値
1600
ISO
400
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